新人が仕事を覚えるにあたって大切な3つのポイント

スタジオに入社する新人の方に、覚えておいてもらいたい仕事(作業)の押さえ方です。

 

 ① その作業の目的

 ② その作業のやり方のワケ

 ③ その作業をやるべきタイミング

 

 どんな職業でも同じだと思いますが、新人は大変です。スタジオの新人にも覚えるべきことは大量にあります。機材名、業界用語、機材の取り扱い方や、ルールなどなど。ただし、大量にあると言っておきながら言うのもなんですが、仕事が出来るようになるために必要な能力は「記憶力」ではありません。それどころか、「記憶力」に頼った仕事の仕方では、遅かれ早かれ行き詰ってしまいます。

 

 新人に求められることは、教えられたことはしっかりと覚える。その上で、それらを自分の頭で考えられるようになることなのです。例えば、先輩からA、B、C、3つの作業を教えてもらっていたとします。その後、まだ未体験の作業Dが来た時には、「AとBとCが、あのような目的であーゆう考え方をしたのだから、たぶんこの作業Dはこう対処すればいいだろう」と自ら考えられる人になって欲しいのです。

 

 また、教わる時はA、B、C、3つの作業を順に教わっていたとします。でも、いざ自分一人でやる時になったら、『お客様に頼まれた作業Cをやっている最中に、先輩スタッフからBを「大急ぎでやって!」と頼まれた、と同時に、別のお客様から作業Aを急いでほしいとの要望を受けた。』というときでも、最善の段取りを自分で考え、スマート且つ滞りのない結果を出せる判断ができる人になってもらいたいのです。

 

 冒頭の3ポイントは、そのために大切な『一つ一つの作業(仕事)を教えてもらうにあたって、しっかりと押さえておくべきこと』です。

 

  ① その作業の目的(そもそも、その作業は何のためにやるのか)

  ② その作業のやり方のワケ(なぜ、そのようなやり方をする必要があるのか)

  ④ その作業をやるべきタイミング(なぜ、そのタイミングでやる必要があるのか)

 

 新人が『仕事』で問われていくことって、どれだけ多くのことにしっかりと責任を持てるようになるかということです。仕事を任せる立場の者からいえば、それがその新人への信頼となり、更なる高度な仕事を任せる理由となります。仕事を任される側からすれば、やがてはそれが自分への自信となり、次なる高みへと進む勇気になるのです。

 

 スタジオに限らず、全ての新社会人が使える心掛けだと思います。