シャブレ・ジブレについて

 スタジオのOBに、スティーブという驚くほど日本語が堪能なフランス人がいます。先日その彼に「シャブレ・ジブレって、どうゆう意味?」と聞かれたので、僕は「え?フランス語じゃん。知らないの?」ってうそぶきました。はい、フランス語ではありません。

 

 実はこのブログをスタートするまで、このブログの原形のようなものをスタッフ向けのページに書いていました。その名前が【写真はブレても、自分はブレるな!】といいます。で、この公開ブログを始めるにあたり、もっと短くしたほうがいいんじゃね?となり、【写ブレ・自ブレ】。そして、ちょっとカッコつけてフランス語っぽく【シャブレ・ジブレ】となりました。鼻から息を出すように発音して頂ければ、よりそれらしくなると思います(笑)。

 

 この【シャブレ・ジブレ】のテーマは、感性系職人を目指す人の道標となること。何かの道を極め、且つその収入で食べていけるようになるためには、それなりの才能や努力が不可欠です。でも、実際にその努力を正しくできている人は意外に少数です。ほとんどの人が、自分に一生懸命です。でも、多くの人は、努力それ自体が出来ていないことに気付かないまま時間ばかりを費やしています。これこそ結果的にその業界で成功するのは難しいと言われる所以だと思うのです。

 

 だから、何よりも考え方が大切なのです。正しい考え方で、正しい方向にその努力を続けてこそ、それに費やした時間や労力は報われます。

 

 以前、スティーブに「フランス語で “頑張る” って、何て言うの?」と聞いたことがあります。僕的には、ちょっと“頑張る”をカッコ良く言ってみたかったのです。でも、スティーブの答えは「フランス語には無いです。」(※)でした。きっと、彼の中での日本語の「頑張る」とは、「とりあえず我慢して耐える時間」という意味だったのかもしれません。あなたの行動と時間が、『成果を求めない努力』や、『意義の無い頑張り』にならないためにも、この【シャブレ・ジブレ】がお役に立てれば幸いです。

 

 

※:辞書で調べれば「頑張る」に対応する言葉はありますが、ニュアンスや使われ方が違うそうです。