自信のつけ方

 何かが上手くいかなくて、落ち込む人や不安そうな人に対し、周りがその人のことを想い「大丈夫。自信を持って。」とアドバイスすることがあります。

 

 あれって、アドバイスとしての効果はほとんどありません。アドバイスする側の自己満足でしかないと思うのです。

 

 だって、自信って、自分で持とうと思って持てるものではありません。当人は、自信が持てないから落ち込むんです。自信がないから、不安になるんです。

 

 自信が、気持ちの切り替えで意識的に持てるなら、だれも苦労はしません。

 

 

 じゃーどうすれば良いか。

 

 

 (なんか、今日は自己啓発本的ですが、気にせず続けます。)

 

 

 「なんか、自信が出てきたー」って言うじゃないですか。その言葉からもわかる通り、自信は内側から湧いてくるものだと思うのです。不安の対象に対し、本心から確信を持てるようになれば自信は湧いて出てくるものなのです。

 

 その確信を持つには、小さな成功体験を積み重ねていくことが欠かせません。小さな成功体験は、小さなチャレンジから生まれます。

 

 ただし、現状の自分に自信を持てていない人にとっては、小さなチャレンジすら、勇気と覚悟のいる大チャレンジです。だから、自信を持てるようになるには、小さな成功体験を積み重ねていけるサイクルをスタートさせることが効果的です。

 

 

 まずは始める前に、心得として覚えておくべきいくつかのこと。

 

  1. やり慣れていないのだから失敗して当然と考えておく。

  2. チャレンジする時は失敗を恐れて萎縮しがちなので、意識して背筋を伸ばし胸を張る。
  3. それでも失敗してしまったら、それによって迷惑のかかる関係者に、失敗後間髪入れずに元気よく爽やかに謝る。しっかり相手を見て、誠心誠意。(謝るまでに時間がかかってはダメ。元気なく落ち込みがちに謝るのは絶対にNG。早くこの場を去りたいって心が見え透かされるのもNG。)
  4. 相手や関係者がどうあれ、自分的にしっかり謝りきったと思ったら、すぐに「失敗してしまった原因を探すこと」に頭を切り替える。(相手の気持ちが収まるまで受身で待つのはNG)
  5. 失敗の原因を自分が納得できる形になるまで、相手に聞くなり、自分で考えるなり、調べるなりして、正しく把握する。
  6. 失敗の原因を理解できたら、今回の失敗が役に立ったことを周りにバレないようにこっそり喜ぶ。(←これ大事)

 以上のことを心がけながら、勇気を出して小さなチャレンジに立ち向かうようにします。最初のうちは、上記のことを一つ一つ意識しながら、しっかりと。

 

 このサイクルを慣れるまで続けてクセにしてしまえばこっちのもの。自分の中から湧いてくる自信の地熱を感じてくるのも時間の問題だと思います。

 

 

 ちなみにこれ、よくある「自己啓発本」から拾ってきたわけではありません。スタジオスタッフの頃から常に前向きで自信に満ち、やがてカメラマンとして活躍するようになった何人かの元スタッフを観察していて気付いた共通傾向なのです。

 

 

 学生の方などの若い方に申し上げたい。

 

 自分なりの世界観はもちろん大事です。でも、現実は90%以上の方が、夢を夢のまま終わらせていきます。だからこそ、実現できるための術を身につけておくべきだと思うのです。

 

 自己表現の追求って、もろはの剣のようなものです。なぜなら、自己実現と自己保存は表裏一体だから。

 

 スターウォーズ風に言えば、自己実現がライトサイドで、自己保存はダークサイド。自己保存の優しく甘い誘いに呑まれちゃダメなのです。